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コムスン問題の本質 2007/06/28

 介護事業最大手のコムスンという会社が不正請求等等で摘発された。介護事業を食い物にした許し難い出来事である。介護事業からの撤退を表明したが、不適格事業所の排除は当然である。
 なぜ、このような不正が行われるのか。それは儲からないからである。利益が出ないからである。そもそも介護事業で儲けるという発想がおかしくはないですか。利益追求では成り立たない事業なのである。それなのに介護への倫理観が欠如したとも取れる利潤追求の会社ならば当然起こりえることだろう。コムスンの後を引き受ける事業者の動向を見ても答えははっきりしている。
 介護は以前は行政の措置事業であった。それが高齢化社会の進行と財政赤字の削減のために、介護保険制度を導入し、『官から民へ』の規制緩和の政策の下で民間参入が促進された。その結果として介護現場は苦しんでいる。介護はそもそも利潤追求では成り立たない事業なのに・・・・。

 この度のコムスンのような不正はあってはならないが、起こりえる素地はある。現実に介護ヘルパーや訪問看護士が辞めていく、転職する話を、募集しても人が集まらないなど数多く聞く。しかも介護現場の労働は厳しいことも多い上に介護報酬が低い、介護時間が細切れで低所得、将来への見通しが暗い状況では致し方ないのではないか。介護者が安定した生業が出来るようなしくみにしなければ、先先、介護現場は崩壊してしまうのではないだろうか。障害者で介護を受けている身としては、不安と心配が尽きない。

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